今回はいよいよ実装編です。
作成は自己責任です。 この記事を参考にして制作した際に発生した損害について、NI-STudioは一切責任を負いません。
用意したもの
部品一覧
親機
- D-sub25pin 端子
- 2色LED(アノードコモン)
- 電源ジャック
- ステレオミニジャック(パネル取付用) × 12
- ユニバーサル基板
- 抵抗150Ω程度
- 耐熱電子ワイヤー 1m × 25本以上
- ポリウレタン銅線
- 収縮チューブ Φ10mm程度
- ACアダプタ 5V
- プラスチックケース
子機
- ステレオミニジャック × 4 (※接続タリーランプの数だけ用意)
- ステレオミニプラグ (※接続タリーランプの数の2倍用意)
- CANARE / L-2B2AT たくさん
D-sub端子 / ポリウレタン電線 / 収縮チューブ はAmazon
CANAREのステレオケーブル はサウンドハウス
それ以外は秋月電子 で購入しました。
作成手順
①マルチケーブルの作成
まずはTALLY端子から信号を取るために、マルチケーブルを作ります。
TALLY端子は25ピンあります。
なので耐熱電子ワイヤーを25本束ね、収縮チューブの中に通します。
②D-sub端子にメルチケーブルを接続
次に、マルチケーブルとD-sub端子を結線していきます。
★PGMとPRVで使用する色をある程度揃えるとわかりやすいです。
因みに、D-subのピン番号的には、
- 1:GND
- 2:PGM12
- 3:PGM11
- 4:PGM10
- 5:PGM9
- 6:PGM8
- 7:PGM7
- 8:PGM6
- 9:PGM5
- 10:PGM4
- 11:PGM3
- 12:PGM2
- 13:PGM1
- 14:PRV12
- 15:PRV11
- 16:PRV10
- 17:PRV9
- 18:PRV8
- 19:PRV7
- 20:PRV6
- 21:PRV5
- 22:PRV4
- 23:PRV3
- 24:PRV2
- 25:PRV1
となっています。
③BOXにジャックを取り付けたり
ステレオミニジャック(パネル取付用) × 12 / 電源ジャック
を取り付けます。
マルチケーブルもわかりやすいようにナンバリングしておきましょう。
④LED電流制限抵抗を実装
続いて、抵抗を実装していきます。
マルチケーブルから出た先(PGM/PRV)を抵抗に接続します。
合計24個、しんどいですが、信頼性を高めるため1LED=1抵抗 で実装していきます。
信頼性を捨てるなら、抵抗1個でも良いはずです。(電源ジャック付近に大きめの抵抗を1ついれる)
因みに、TALLY端子のGNDピンは電源ジャックに接続します。
⑤ステレオミニジャックにケーブルを結線
写真は取り忘れました。。
今回はアノードコモンですので、ステレオミニプラグの
- Tip:PGM(の信号の抵抗)
- Ring:PRV
- Sleeve:電源ジャック
を接続しました。
ベースステーションの完成!
そんなこんなで、無事タリーシステム親機の完成です。
実際にテストで動かしてみた動画がコチラ
(このときはカソードコモンのLEDを購入してしまい、最終的な形態とは若干異なります。)
左のLED2つがCAM1のタリー、
右のLED2つがCAM2のタリーです。
LiveCommand PROXのコンパネに合わせて、正常にタリーが切り替わっています。
一旦まとめとポイント?
この親機の良さは、
★まず単純なところ!
- ①DCジャックを接続
- ②D-sub端子を接続
- ③子機を接続
するだけですぐに使用できます!誰でも扱えそう。
そして、、、
★子機の延長が簡単
おわかりの通り、これはステレオケーブルで子機まで伸ばしています。
これ、ケーブルが安いんですよね。
1m50円で買えるので、100m先のカメラに繋げても5000円で済みます。
“ワイヤレスと異なり通信が不安定になる”
“Wi-Fiが届かない”
なんて心配も有りません。
更に、現場で急にケーブルの長さが足りない!となっても、
家電量販店でイヤホンの延長ケーブルを買えば済みます。だいたい何処でも売ってます。
何なら、以前DAISOで延長10m / 100円を見かけたことがあります。 (5mだったかも)
ほんとにコスパが高い。
因みに動画では50mのケーブルの先に子機が繋がっています。
さすが音声ケーブル、抵抗成分も非常に低く、電圧低下もほぼ有りませんでした。
ということで…
次回はLiveCommand PROX のTALLY端子を用いたタリーランプ制作(子機編)についてお話します。
お楽しみに!
前回の記事:紹介編